音楽(Mordern Jazz)

FAR EAST Between Avenue A to D, New York City

East Village から 2nd Ave.を越えるとここはもう別世界。
今までの観光地的な世界からもう全く別のスラムの顔が見えてくる。
ここでは子供達が車に火をつけるという常軌を逸した行為が平然と行われたり、殺人や強盗の様な凶悪な犯罪が日常的に行われている。
しかし、ニューヨークの他の場所よりも人間的な生活臭というのだろうか、一種懐かしいような感じを受けた。
ここで暮らす人たちのやるせない悲しみが発する人間臭なのか?

Manhattan>にJazzを聴かせる Spot は何軒か在るのだろうが、ほとんどがvillage に集中している。
slugsという名前のJazz spotはその中では少々異端。

slugsは242 East 3rd ST.(bet. Aves. B&c)とfar eastの真ん中にに在る。
 ここは、距離的にはヴィレッジから遠く離れた場所ではないが、セカンドアヴェニューを越えるという意味では遙かに遠い。その上、少々危険な場所でもあり、客はマニアかプレーヤの友人達が多い。白人の客は午後10時頃までには帰り、後は黒人だけのスポットになる。

僕が初めてSlugsを訪れたとき、コルトレーンのバンドでドラムを叩いていたエルビン・ジョーンズ(Elvin Jones)がコルトレーン亡き後自らトリオを組み演奏していた。

Photo by Shuhou

Second Avenue(セカンド・アヴェニュウ) ここはビレッジとは違い生活の臭いのする街。
アメリカでの買い物の殆どがスーパーマーケットだったが、ここでは道路にまで店を張りだした食料品店を見た。

Second Ave.はこの界隈では賑やかな通りだ。但し住人の 殆どは黒人、それも裕福な人達ではない。
その他カラード ピープルと呼ばれる人達も多い。この通りを南に下って行くと白人のスラム街ヴァワリーに出る。
 この通りを境に西はヴィレッジ、東はフォーイースト(極東)と呼ばれ悪名高い所だ。
 "Slugs"僕の良く通った店。ここは夜10時頃までは白人の客もいるがそれ以降は黒人ばかりになる。その上、店の外の路上で車に火を付けて遊んでいる子供達もいた。

映画ウエストサイド物語で子供達がバスケットをしていた。そんな場面を思わせる空き地だ。